24時間体制でケアを行う特養老の魅力

別名「介護老人福祉施設」とも呼ばれている特別養護老人ホームは、民間が運営している有料老人ホームと比べると月々の負担額が少ないことから、入所者やその家族に人気があります。また、特別養護老人ホームは、要介護度の高い人や認知症の人の受け入れを行っているので、「介護の知識や技術を習得したい」という人の就職先としても需要が高まっています。

特別養護老人ホームで仕事をすれば、様々な経験を積むことができる他、研修も定期的に行われるので、知識と技術を同時に身に付けられる点が魅力でしょう。しかも、ほとんどの特別養護老人ホームでは、夜勤もあるシフトが組まれているので、収入アップが見込めます。夜勤は日勤に比べると手当が別途つくので、基本給が低いと言われている介護職においては、貴重な収入源です。それに、身体介助の必要性が高いので、介護に関する資格を持っていれば資格手当の支給も期待できます。資格を持っていれば、パートの場合でも時給ベースが上がる場合も少なくないので、有資格者にとっては、特別養護老人ホームの仕事は魅力的と言えるでしょう。

特別養護老人ホームで働く介護スタッフは入居者の生活サポートや身体介護が主な仕事になります。例えば入浴では、1人で入浴する事が困難な人に対して身体を拭くなどの入浴介助を行い、食事の際は、1人で食事ができない人に対して食事の介助をしたり、食後の口腔ケアも実施します。介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格を目指している人にとって、これらの介護業務は経験値を上げるのに重要であり、将来難易度の高いケアマネージャーのような資格を取得する際には欠かせません。